マイナー天体⑥ M110

 M110なら、さほどマイナー天体ではありませんね。ご存知、アンドロメダ銀河を撮影すると近くにちょこんと写ります。(下画像)

 しか~し、このM110を拡大して撮影しようと思う人はいないでしょう。一見、特に特徴もない天体という印象ですね。ところが拡大してみると、暗黒星雲や中心部の構造などが写るのです。どんな天体も、きちんと調べると、それなりに特徴があるものですね。

 ところでこの天体、ふつう「M110」と呼ばれますが、メシエが作ったカタログはM103までしかありません。M104以降は後世の人が付け加えてきた歴史があります。M110はメシエが残しているアンドロメダ銀河のスケッチに描かれているのです。そのため、1966年に追加され、それが今も受け継がれています。

 ちなみに、この天体にはNGC205という番号も付いて、アンドロメダ銀河の伴銀河であることが分かっています。(Ori)

【M110 撮影データ】
 撮影日時:2020年10月20日1時49分~ 120秒露出×8枚
 撮影機材:鳥取市さじアストロパーク 103㎝反射望遠鏡、短焦点化レンズ(F4.6)、
      キヤノン EOS-6D(HKIR) ISO3200に設定



鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

鳥取天文協会は鳥取近隣の天文愛好家で作るグループです 以下に引っ越しました https://toritenkyo.blogspot.com/

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