2022.03.10 13:22マイナー天体「M40」 久しぶりのマイナー天体のご紹介です。数あるメシエ天体の中で、まず誰も撮影をしようとしない天体の代表が「M40」でしょう。 この天体は、角度1分(角度1度の60分の1の角度)弱ほど離れた2つの10等星です。 18世紀半ばに活躍したフランスの天文学者シャルル・メシエが、彗星とまぎら...
2021.11.12 12:44マイナー天体「カシオペヤ座A」 今回紹介するのは「カシオペヤ座A( A Cas )」という天体です。 もともとは1947年に電波源として発見され、その後、パロマー山天文台の5m望遠鏡で撮影すると、フィラメント状の天体が発見されたという経緯があるそうです。 これは超新星残骸であることがわかっていますが、膨張速度...
2021.11.11 13:01マイナー天体「IC 342」 皆さん、お待ちかねのマイナー天体です(笑)。 今回、紹介するのは「IC 342」です。きりん座にある銀河で、視直径は20分を超え、結構大きく見えます。 銀河系(天の川銀河)やアンドロメダ銀河、M33などで構成される「局所銀河群」のお隣りの銀河群「マフェイ銀河群」に属する銀河だそ...
2021.10.05 12:56マイナー天体「NGC 1」 「NGCカタログ」は、1888年、ジョン・ドレイヤーによって作られた星雲・星団・銀河などのカタログで、7840個の天体が記載されています。例えば、アンドロメダ銀河M31はNGC224、オリオン大星雲M42はNGC1976といった感じです。 では、栄えある(?)「NGC 1」はど...
2021.09.10 12:45マイナー天体「つる座のIC5148」 9月9日は久しぶりの晴天で大勢の会員さんが各所に出撃されたようです。 昨年から挑戦してる、つる座のIC5148はなかなかハッキリ写ってくれないマイナー天体ですが膨脹速度の最も速い惑星状星雲の一つと知り(秒速50㎞、恒星社厚生閣資料)興味深く望遠鏡を向けるようになりました。 つる...
2021.06.08 23:13マイナー天体「Abell39」 一昨日はさじアストロパークは天気も良く古都さん、織部さん、遠藤さん、有意義な一夜でしたね。 ヘルクレス座といえば球状星団M13がメジャーですが逆にひっそりと宙に浮かぶシャボン玉、Abell39も捨てがたいです。惑星状星雲です。大変淡いのでいつものVC200Lは休憩させて門脇さん...
2020.11.17 12:34マイナー天体⑤ NGC 206 この名前を聞いて、どんな天体か思い浮かぶ人は、まずいないでしょう。「NGC 205なら知っているぞ、いわゆるM110だ(”いわゆる”が付く理由は、また別の機会で)」という方は、なかなかのやり手ですな。 まずはその天体の画像をご覧いただきましょう。下の画像の右寄りに写った星の集ま...
2020.11.16 12:14マイナー天体④ IC 5148 11月15日はよく晴れて、たくさん撮ったので後が大変です。アトラス彗星ラッシュになりそうなので、先日撮ったマイナー天体を送ります。 皆さんは、つる座のIC5148に望遠鏡を向けたことがありますか? 無ければとりあえずマイナー天体のお仲間に入れてください。 私は昨年はじめて知りま...
2020.11.08 13:01マイナー天体③ NGC 488 この名前を聞いて、どんな天体か思い出せる人はまずいないでしょう。これは「うお座」にある銀河です。何といっても、そのグルグルした渦巻きが印象的です(これほどグルグルの銀河は他にあるでしょうか?)。 距離は約1億光年あり、明るさは10.4等と、NGCの銀河としては比較的明るめです。...
2020.10.26 06:00マイナー天体②「IC 1613」 この天体は、私たちの銀河系(天の川銀河)の属する「局部銀河群」の銀河の1つで、秋の星座「くじら座」の方向にあります。 距離は約240万光年と銀河としては比較的近いため、ばらばらと星に分解して写ります。広がりも、16分×14.5分と月の4分の1くらいに広がっています。明るさは9....
2020.09.23 00:20マイナー天体①「みずがめ座R星」 前田式部さんから、地人書館『星百科大事典』(R.バーナムJr. 著、斉田 博 訳)という本に、いろいろな情報があるということをお伺いし、ここ半年くらい、パラパラと眺めております(1400ページくらいある分厚い本です! 現在は絶版ですが、元の英語版は全3巻でまだ入手可能です)。 ...