マイナー天体「NGC 1」
「NGCカタログ」は、1888年、ジョン・ドレイヤーによって作られた星雲・星団・銀河などのカタログで、7840個の天体が記載されています。例えば、アンドロメダ銀河M31はNGC224、オリオン大星雲M42はNGC1976といった感じです。
では、栄えある(?)「NGC 1」はどんな天体か、知っていますか? これを見たことがある、という人はかなりマニアックな人でしょう。
NGCカタログは発見順ではなく、「1860年分点の赤経順」で並んでいます。そして、NGC 1は秋の四辺形の中、アンドロメダ座アルファ星「アルフェラッツ」の近くにある銀河です。しかも、すぐ下(南)にNGC 2もあって、いっしょに楽しめるのです! ちなみにNGC 1は明るさが13等、NGC 2は15等となっています。写真では、NGC 1の渦巻きがなかなかいい感じですね。
ちょうどこれから見ごろですので、興味ある人はメシエ・マラソンならぬ、NGCマラソンで1番から順番に見ていくのも面白いかもしれませんね。(Ori)
NGC 1(真ん中 上の銀河)とNGC 2(その下の銀河)
【撮影データ】
撮影日時:2021年10月3日23時8分(120秒露出×7枚)
撮影機材:鳥取市さじアストロパーク 103㎝反射望遠鏡、短焦点化レンズ(F4.6)、
キヤノン EOS-Ra ISO6400に設定
その他 :トリミング
0コメント