アマチュア流星観測最前線②「火球・隕石編」

 近年では、国内数ヶ所に高感度の自動カメラが晴れれば終夜星空を撮影している。まるで防空識別システムであるが、これは空自や警備会社ではなくアマチュア流星観測者があくまで趣味として運用している。時には未知の流星群を発見することもあるが、明るいもの(木星より明るい-4等級以上)を対象に隕石サーベイも実施している。

 今年3月24日の23時46分に大分県上空に出現した-8等級の火球は、西日本の複数のカメラに動画・静止画像として捕捉され、直ちにSonotaCoシステムと呼ばれるソフトで軌道計算されて、SonotaCoネットで公開されるとさらに多くの情報が寄せられた。その結果、隕石落下の可能性もあったが惜しくも確定に至らなかった(海没?)。類似例は数例あり、ドライブレコーダや空港カメラなどからの報告もある。

 昨年9月下旬に愛知県に落下した隕石も電波らしきものを発していたことや、落下位置も把握していたが拾得者の意向で公表を控えたらしい。

 皆さんも目撃されたらまず、非会員であっても日本流星研究会のHP・掲示板への書き込みをお勧めしたい。( 河越 彰彦 )


鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

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