マイナー天体「カシオペヤ座A」

 今回紹介するのは「カシオペヤ座A( A Cas )」という天体です。
 もともとは1947年に電波源として発見され、その後、パロマー山天文台の5m望遠鏡で撮影すると、フィラメント状の天体が発見されたという経緯があるそうです。
 これは超新星残骸であることがわかっていますが、膨張速度から推定される爆発時期は「1680年頃」だそうです。しかし、世界のどこにも記録が残っていません。
 その理由としては、星間吸収によって5等級くらいまで減光したためではないかと言われています。暗すぎて、誰も気づかなったようです。
 上(北)のフィラメントはよく見えますが、下(南)にも小さな構造があります。これらをつなげると、ちょうど円のようになり、その中心に当たる場所が超新星爆発があったところなのでしょうか。「ミニミニ網状星雲」という感じですね。(Ori)

【追伸】古都さんから、画像を強調すると左(東)の構造も見えて、円形に見えることを教えていただきましたので、11月13日、画像を修正して差し替えました! 確かに、いかにも超新星残骸という感じになりました。古都さん、ありがとうございます。

【撮影データ】
  撮影日時:2021年11月7日23時49分~ 120秒露出×16枚
  撮影機材:鳥取市さじアストロパーク 103㎝反射望遠鏡 
       短焦点化レンズ(F4.6)
       キヤノン EOS-6D(HKIR) ISO3200に設定


鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

鳥取天文協会は鳥取近隣の天文愛好家で作るグループです 以下に引っ越しました https://toritenkyo.blogspot.com/

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