本田実さんの足跡を辿って(21)国立天文台 岡山天体物理観測所~74インチがここに来れば‥~

 1960年岡山県に当時は東洋一の大きさを誇る天文台ができました。設立前、全国で3ヶ所の候補地で建設の為の試験観測が行われ岡山では遥照山に設置されました。当時はそこは徒歩でしか行けない場所。据え付けには本田さんや数人で重い機材や鏡筒を担いで上られたそうです。『74インチがここに来ればええがなぁ‥』と話されながら。(ちなみに後に試験観測所跡地は保養地になったそうです)

 しかし、念願の観測所ができた後、本田さんははあまり関わりがなかったようで以前から少し疑問に思っていました。でも先日、香西先生が書かれた本田さんのエピソードを拝見しハッと思いました。

〈プロにはプロの世界がありアマチュアにはアマチュアの世界がある〉

と口癖のように言われていたと。

 プロにあたる大学研究者とアマチュア。自分の道に徹する本田さんの背中を見た気がしました。(続く)(山脇 京)

国立天文台岡山観測所にある188㎝反射望遠鏡

鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

鳥取天文協会は鳥取近隣の天文愛好家で作るグループです 以下に引っ越しました https://toritenkyo.blogspot.com/

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