あっちこっち気まぐれ観望(前田式部)
今回は変光星「V1610 Cyg」を紹介します。GCVS2019に登録されているV1610 Cygの内容は以下の通りです。
位 置:赤経21h02m18.69s 赤緯+36°41′40.9″
変光範囲:5.8-6.3 L
この星について私がこれまで撮った標準レンズの画像では、この位置にこれほど明るい変光星は無く、9等くらいの星がいつも同じように写っていました。そこでこの星についてインターネットで調べてみるとびっくりするようなことが判ってきました。英文の論文が2件ほど出てきて、ハッブル宇宙望遠鏡のデーター解析とその結果が載っていました。私には内容はよく解りませんが「卵星雲」、原始惑星状星雲RAFGL2688、V1610 Cygというような名称が書いてあります。そこで「卵星雲」として検索すると、ハッブル宇宙望遠鏡で撮られた見事な惑星状星雲が出てきました。これまで何かで何回も見たことがある画像ですが、何せハッブル宇宙望遠鏡の画像なので別世界のことと思っていました。この星を地上でアマチュアが撮った写真を探してみましたが見つけられず、とりあえずこの星を撮ってみました。はくちょう座の中の位置を示した「標準レンズ写真(トリミングしています)①」と「拡大写真②」を載せてみます。興味のある方は是非撮ってみられると面白いと思います。
【画像上】はくちょう座ε星からV1610 Cyg「卵星雲」まで
撮影日時:2018年11月12日19:48 (JST)
赤道儀 :ミザールAR-1
カメラ :キャノンEOS Kiss X
レンズ :ペンタックス50㎜
ISO1600 露出25秒
※トリミングしています
【画像下】「卵星雲」を撮ってみた写真
撮影日時:2019年4月13日3:12 (JST)
赤道儀 :アストロ光学 MEGA
望遠鏡 :カサイトレーディング110ED
φ110㎜ f=770mm
レデューサー×0.8
カメラ :キャノンEOS Kiss X7i
ISO3200 露出30秒
※トリミングしています
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