TNSに発見報告された天体のうちHPM starと指摘されたもの2個

 最近TNSに発見報告された天体でHPM starと指摘されているものが何個か有ったので、参考にうち明るい2天体①AT 2022trx mag13.85、②AT 2022trv mag13.03 を選んでDSS POSS1 RedとDSS POSS2/UKSTU Redの写真星図を使って固有運動を可視化し、織部さんに教えて頂いた方法でその星の固有運動量、星までの距離、絶対等級を出してみました(計算基礎はシンバットの数値を利用)。(前田 式部)

 ※「HPM star」とは「High Proper Motion star」で「固有運動が大きな星」ということです


AT 2022trx mag13.85 031108.149+734555.38
 (1)DSS POSS1 Red、(2)DSS POSS2/UKSTU Red でgifアニメ化
 固有運動量 2.119秒/年、 距離39光年、 絶対等級14.3等




AT 2022trv mag13.03 223837.212-151707.72
 (1)DSS POSS1 Red、(2)DSS POSS2/UKSTU Red でgifアニメ化
 固有運動量 3.260秒/年  距離11.1光年  絶対等級14.7等



 写真星図(15分角)はTNSに報告された位置を中心にとっているので、どちらの星も現在は画面中央まで移動している事です。またどちらも赤い星です。

 最近の発見報告で固有運動の大きな星の確認が抜けているケースが時々見受けられ、確認方法の検討が必要と思われる。

鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

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