EOS 6Dのダーク特性

 EOS 6D(HKIR改造)を入手して約1年。いろいろな気温でのデータが揃ったので、気温とダークの関係等について調べてみました。

 気温によるダークフレームの平均強度の変化は、以下のグラフの通りでした。

 意外にも、気温による変化はほぼない、という結果になりました(右上がりのグラフになると思っていましたが)。

 では何が違うのか、調べてみると「ピクセル強度のバラツキ」が大きくなることがわかりました。(下の図は、ステライメージの2Dグラフを使い、画像真ん中付近のピクセル強度をグラフにしたもの)

 ともに平均強度は2040くらいですが、そこからのバラツキが気温が高いほど大きくなるようです(つまり、よりざらざらした感じの画質になる)。ざっくりと見て、気温7℃と24℃では、約4倍くらいバラツキに差があります。つまり、気温が高い夏は、冬より16倍多く撮像してコンポジットしないと、同じバラツキのレベルにならない、ということです。これを見ると、特に夏は冷却装置が大きな効果を発揮しそうですね

 EOS 6Dのこのような特性を考えると、毎回ダークフレームを撮るよりも、

 気温が低い時期に、多数枚をコンポジットして、マスターダーククレームを作り、それをすべての時期で使う

 ほうがよいのでは?、という気がしますが、どうなんでしょうか??(Ori)

鳥取天文協会 Tottori Society of Astronomy

鳥取天文協会は鳥取近隣の天文愛好家で作るグループです 以下に引っ越しました https://toritenkyo.blogspot.com/

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